阪神大山悠輔内野手(23)が5日、侍ジャパンで学んだ一流の極意を今後に生かす考えを明かした。甲子園の室内で行われた全体練習に復帰。「終わったので、切り替えて。学んだことは生かして、しっかり頑張りたいと思います」と力を込めた。

 大山と言葉を交わした金本監督は「学んだこと」の真意を聞いていた。「体つきとか、全日本の選手を見て、やっぱり見劣りする自分がいるというか、見劣りを感じたみたい。スイングとかいろいろ。目の前で、あの中に入ったらやっぱり自分の足りなさを感じたと思うし、良かったと思うよ」。3日と4日のオーストラリア戦は4打数無安打に終わった。加えて体力アップの必要も感じた貴重な時間だったとの見方を示した。

 そして指揮官も今後の起用方針を明かした。「基本的には、全部出ますよ。(打席に)立たせて、守りにしてもサードを。まあ、守りは慣れたポジションだけど。いろんなバントシフトとかあるし、慣れていってもらわないと困りますから」。残り15試合あるオープン戦に三塁でフル出場させ、実戦漬けで鍛える考えだ。

 大山は沖縄・宜野座キャンプでの実戦は8試合で29打数10安打。打率3割4分5厘の成績を残した。プロ入り初の国際試合で得た教訓を胸に、今日6日のDeNA戦から開幕三塁を目指して仕切り直す。背番号3の進化に注目だ。【真柴健】