「山口高志2世」を徹底マークする。オリックスが関大の150キロ右腕、山本隆広投手(3年=桜宮)をドラフト上位候補にリストアップしていることが5日、分かった。この日、大阪市内の球団事務所でスカウト会議を実施。同じ関大出身で、球団OBの剛速球投手に例えられる地元の右腕を注目選手に挙げた。

 山本は身長172センチと小柄だが、全身を使ったダイナミックなフォームが持ち味。昨秋の近大戦で完全試合を達成して注目を集めた。関大は16年から阪急(現オリックス)で活躍した山口高志氏をアドバイザリースタッフとして招請。高校時代に無名だった山本も「本家」から直接指導を受けて急成長した。編成のトップである長村球団本部長兼編成部長は「去年の秋からどう成長しているか」と、4月に開幕する春季リーグを直接視察する予定だ。

 この日のスカウト会議では、高校生、大学生ら約300人をリストアップ。今月開幕するセンバツでは大阪桐蔭の根尾、藤原ら26選手を重点的にチェックすることも確認された。【桝井聡】

 ◆山本隆広(やまもと・たかひろ)1997年(平9)1月27日生まれ、大阪府出身。5歳から「東鳥取ファイターズ」で野球を始め、鳥取東中では軟式野球部に所属。中学2年で内野手から投手に転向。桜宮では甲子園出場経験なし。関大で1年秋から登板し、リーグ戦通算15勝3敗。172センチ、82キロ。右投げ左打ち。