「雑草魂」が10年ぶりに東京ドームのマウンドに立った。巨人上原浩治投手(42=カブス)が20日、日本ハムとのオープン戦で日本復帰後初登板を果たした。日本仕様のマウンド、ボールへの対応に苦慮しながらも、7回1イニングを無失点。08年11月の西武との日本シリーズ第1戦以来、3426日ぶりのドーム凱旋(がいせん)登板には、06年の実数発表以降ではオープン戦史上最多の4万6297人が集まり、上原に大きな声援を送った。

 ◆上原の前回東京ドーム登板 08年11月1日、西武との日本シリーズ第1戦に先発した。西武涌井とのエース対決。上原は立ち上がりから好調だったが、1点リードの5回に後藤に同点ソロ、6回に中島に勝ち越し弾を浴びた。7回2失点と粘りの投球を見せたが、打線が2安打1得点と沈黙し、敗戦投手となった。同6日には西武ドームで第5戦に登板。3回2失点で降板したが、これがMLB移籍前最後の登板となった。