今年のプロ野球は30日、セ・パ両リーグで開幕を迎えます。日刊スポーツ評論家陣による恒例のペナントレース順位予想を今日から2日間、セ、パの順で掲載します。広島の3連覇なるか? それとも阻止する球団が現れるのか? 三浦大輔氏(44)は投手力を重視して阪神をプッシュしました。

 上位は混戦と予想した上で、優勝は阪神とした。就任3年目の金本監督は1年目に選手を徹底的に鍛え、2年目は我慢して使い、継続してきた取り組みが今季いよいよ開花するとみる。

 優勝への条件として、藤浪の復調は絶対に欠かせない。2桁勝てる力を持ちながら昨季はわずか3勝。今年も苦しむようだと混戦に拍車がかかる。

 長いリーグ戦を勝ち抜く上では、軸となる先発投手にかかる比重が大きい。勝ちを計算できるエース格が2枚そろえば大型連敗のリスクが減り、勝率5割から上で戦える可能性が高まる。阪神は、メッセンジャーと秋山の両輪で先発ローテを回せる。そこに藤浪が加われば非常に強力なローテを組めて、戦力の厚さから他球団を上回れる。

 DeNAは昨季日本シリーズまで進み、確かな地力がついてきている。しかし昨季活躍した今永、ウィーランド、浜口が開幕にいない。ともに軽症のようだが、ローテ投手が開幕カードにいないのは、やや不安が残る。石田を加えた4人がローテの柱として立ってきているが、この中の誰かが、相手のエース格に投げ勝てる太くて長い柱になれるかどうかがカギを握る。

 広島は連覇の疲労からかオープン戦で不調だった先発陣がいかに早く復調できるか。逆に菅野と田口が好調な上、ゲレーロ加入で打線に芯が入った巨人は3位から上も狙える。ヤクルト、中日は1年間の先発ローテを考えると苦しいだろう。

 ◆三浦氏のセ順位予想 (1)阪神(2)DeNA(3)広島(4)巨人(5)ヤクルト(6)中日