今年のプロ野球は30日、セ・パ両リーグで開幕を迎えます。日刊スポーツ評論家陣による恒例のペナントレース順位予想を今日から2日間、セ、パの順で掲載します。広島の3連覇なるか? それとも阻止する球団が現れるのか? 里崎智也氏(41)が若さや層の厚さなどを理由に広島を優勝候補筆頭に挙げた。

 3連覇が懸かる広島が順当にいけば優勝に一番近い。選手が若く、層が厚い。外国人枠も打者ではエルドレッド、バティスタ、メヒア、投手はジョンソン、ジャクソン、カンポスと高いレベルの競争がある。鈴木がケガから復帰し、西川、坂倉ら若手も伸びている。オープン戦は11位だったが負けても不利益のない試合で、結果は関係ない。優勝の筆頭候補に挙がる。

 DeNAは、井納が中継ぎに配置転換されたことが好ポイント。パットン、山崎以外のリリーフ陣が不安定だったが、井納が7回を抑えれば勝利の方程式が確立する。ただ、優勝にはもう1つピースが必要。新人の東が12~13勝すれば面白い。開幕ローテを外れる今永、浜口、ウィーランドらの故障が長引けば4位になる可能性も十分。2位から4位までは、どこが上がってきても不思議はない。

 阪神は昨年のように中継ぎがうまく回れば、先発は5回まででいい。ロサリオがはまれば打線もいい形で回る。鍵は藤浪。大げさに言えば今年ダメならチームを変えた方がいい。ポテンシャルは誰もが分かっている。今後の野球人生を左右する1年になる。巨人は岡本、吉川尚らがどこまでやるか。オープン戦で可能性を感じただけに楽しみ。中継ぎが薄かった中で上原の加入は大きい。沢村、上原と安定すれば、カミネロを外してヤングマンを先発させることもできる。

 ヤクルトは打撃陣はいいが投手陣が不安定。課題が明確な分、どこまで整備できるか。中日は本塁打王ゲレーロが抜けた。両チームに共通することは、2ケタ勝利を計算できる投手がいない。3年先を見据えたチームづくりが必要になる。

 ◆里崎氏のセ順位予想 (1)広島(2)DeNA(3)阪神(4)巨人(5)ヤクルト(6)中日