お笑いタレントのブルゾンちえみ(27)が始球式に登板した。

 中日京田陽太内野手(23)がプロ1年目の昨季、ブルゾンちえみのブレークネタで使用されるオースティン・マホーンの「ダーティー・ワーク」を登場曲に使っていたことが縁で実現した。曲に合わせて登場すると、右翼席から大きな「35億」の掛け声。「あんなに大きな35億の声は初めて」と喜んだ。人生初の投球は、打席に入った京田のはるか頭上を超えた。ビジョンの球速表示は「35億キロ」。中日の背番号35の木下拓が捕手役を務めた。

 ナゴヤドームでは昨年、竜党がネタと同じように曲に合わせて「35億!」と叫ぶのが定着。今年も京田は同曲を入場曲にしているが、掛け声は「35億」ではなく「きょうだ・ようた」に変更されている。

 ブルゾンは「京田選手が曲を使っていたのは知っていたけど、会ったのは初めて。文通相手とやっと会えたような変な感覚でした。私の曲ではないけど、一緒に戦っているような気持ちになり、うれしいです」と笑顔だった。