静岡産大が10-0の6回コールドで聖隷クリストファー大を下した。プロ注目右腕の鈴木彩隼(4年)が、6回を1安打10奪三振で無失点に抑えると、6回裏に打者14人の猛攻で9点を奪い、試合を決めた。

 静岡産大のエース鈴木彩が、存在感を示した。制球良くストライク先行で追い込むと、切れのあるスライダーとナックルカーブで、相手打者に空をきらせた。4者連続を含む毎回の10奪三振。試合後は「直球もコースに決まったし、うまく抜くところは抜けて、まとまりが良かったと思います」と胸を張った。

 14日の静岡理工大戦では、9回17奪三振で1-0の完封勝利。2週連続の好投で「先週から調子も上がってきました。チームが優勝できるように頑張りたいです」と話した。

 1学年上の兄は、中日で昨季5勝を挙げた鈴木翔太投手(22)。鈴木彩もプロ志望で「上を目指すからには結果にこだわっていきたいです」と気を引き締める。来週からは日大国際関係、静岡大、東海大海洋の上位3チームとの対戦になり、「最少失点で抑え、いい形で終わりたいです」。結果を残し続け、優勝と自身の夢を引き寄せる決意だ。【鈴木正章】