今季2度目の5連敗阻止へ、森中日が奇策を講じる。27日に再来日し、今日29日のウエスタン・リーグのソフトバンク戦(ナゴヤ)に出場予定の主砲ダヤン・ビシエド内野手(29)を、途中からナゴヤドームへ移動させてベンチ待機させる作戦。あの手この手で連敗ストップに臨む。

 森監督は「(外国人選手の出場選手登録の)枠は空いているんだから。可能性はないとは言えない。全員そろって勝てるなら、そろった態勢の方がいいだろう」と意図を説明。28日のソフトバンク戦も出場を検討したが、時差ぼけで練習だけに終わった。今日の同戦にはビシエド本人も志願し、出場する。試合開始は午後0時30分。試合前練習や試合内容を確認した上で、状況が許せば試合途中にナゴヤドームに移動させてベンチ待機させる。土井打撃コーチも「(監督が決めるけど)そういうこともあるんじゃないか」と、ビシエドの1軍合流を示唆した。

 チームはこの日、エース候補の先発・小笠原に連敗ストップを託したが、8回途中6失点KO。3連敗を喫し、借金も今季最多タイの5に伸びた。

 4月中盤まで9試合連続安打など一時は首位打者に立ったアルモンテ、20~22日の広島戦で13打数9安打、4打点と活躍し、3連戦3連勝に貢献したモヤがスタメンに名を連ねる。今は2人とも調子は下降気味だが、主砲ビシエドが代打の切り札になりうる。4助っ人フル回転で3勝無敗のチーム勝ち頭、先発ガルシアを援護し、今日こそ連敗を止める。【伊東大介】