今季最多借金6を抱えた中日が、危機脱出を松坂大輔投手(37)の右腕に託す。3連敗中の中日は29日、チームトップの3勝を挙げている新外国人左腕ガルシアを先発させ、27日に再来日したばかりのビシエドを出場選手登録。午後0時30分開始のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(ナゴヤ)に1番DHで2打席出場させ、同2時過ぎにはナゴヤドームの1軍戦でベンチ待機させる異例の「デーゲーム・ダブルヘッダー」で連敗阻止へ臨んだ。

 ガルシアは、7回無失点と好投。大島、福田のソロで2-0とリードした。だが勝利は遠かった。2番手の新人・鈴木博が1死一、三塁からロペスに同点打を許し、延長10回には守護神田島が筒香に痛恨の6号決勝2ランを被弾。打線も6、8回の満塁機を生かせずじまい。延長10回1死一塁で切り札ビシエドを代打に送ったが、併殺打で今季3度目の4連敗となった。

 「打者がチャンスにピンチのような感じで打席に入っている。うまくいかないと、流れを向こうに奪われる。サヨナラ勝ち、それより、2-0で終わらないといけない。打者も投手もしんどい状態だ」。今季最大の借金6を背負った森監督は、ため息をついた。今日30日の先発は今季3度目の登板となるベテラン松坂。前回19日阪神戦(ナゴヤドーム)は5連敗阻止に向け、力投した。7回2失点と好投も打線の援護なく敗れたレジェンドが、再びチームを救うべく、マウンドに立つ。【伊東大介】