巨人菅野智之投手が圧巻投球で今季2度目の完封勝利を挙げた。

 記録的な快投だった。球団タイ記録となる7連続三振は2回1死、福田から始まった。147キロ外角直球で空振り三振を奪うと、面白いように次々とバットが空を切った。藤井はフォークで空振り三振。3回に入っても高橋をフォーク、大野奨を内角直球、小笠原をスライダーとすべて空振り三振。4回は大島を150キロの外角高め直球、京田を外角低めフォークで7者連続三振をすべて空振りで仕留めた。

 54年大友、03年久保、12年杉内の残した球団記録に並び、新記録も期待され、アルモンテも追い込んだが、外角低めフォークはバットに当てられ、投ゴロに終わった。

 勝利に直結する投球は変わらなかった。中盤からは直球主体にチェンジ。7回無死二、三塁のピンチもビシエドを遊飛に打ち取り、福田、藤井は直球で連続三振。コースはやや甘かったが、球威が完全に上回った。6点リードの9回無死三塁でも1点も与えない気概を前面に出した。京田を外角高め直球で三振。首位打者アルモンテは警戒し、この試合で初めての四球を与えたが、ビシエドは宝刀スライダーで自身最多タイとなる13奪三振。最後は福田を三ゴロに打ち取り、完封を完成させた。

 連続無失点は27イニングに伸びた。開幕直後は防御率6点台まで落ち込んだが、1・93まで上昇させた。「1点を取られたら意味がない。意地で抑えました」とエースの気骨を示した。