日本ハム清宮幸太郎内野手(18)が5試合22打席ぶりに安打を放った。

 レアードの6号ソロで先制した直後の7回1死無走者の場面。西武先発カスティーヨのツーシームを右翼へ詰まりながらも打ち返した。「バットに当たった感じと(打球の)コース的にヒットかなと思った。二塁はギリギリ(のタイミング)でしたけど…いけると思ったので」。

 右翼手の手前で落ちた打球が弾む間に二塁まで激走。9日オリックス戦(京セラドーム大阪)で放ったプロ1号以来の安打が長打となり、チャンスメークした。代走が送られて交代したが、直後に鶴岡が適時二塁打を放ち、貴重な2点目につながった。

 結果を出しても、一喜一憂はしなかった。「1打席1打席、打つか打たないかの中でやっているんで(無安打は)あんまり気にしていなかった。久々のヒットで、うれしいんですけど、あまり心持ちは変わっていないです」。試合後は、冷静に振り返った。

 この日は初めて東京ドームで選手としてグラウンドでプレーした。打席に入れば大歓声、守備でも飛球をきっちり捕球すれば大きな拍手を受けた。東京ドームでは、12年に日本ハム主催試合や日本シリーズで始球式も務めたこともある。「プレーしやすかった。やっぱり、たくさん(ファンが)来ていますし、楽しんで出来ました。(歓声は)よく響いて、楽しかったです」。プロ野球観戦にも数多く訪れたことのある球場で、長いトンネルを抜けて、また1歩前進した。