日本ハムが盤石の試合運びで今季3度目の4連勝を飾った。

 先発マルティネスは3本のソロ本塁打を浴びたが、テンポのいい投球で9回途中まで好投。打線は初回に近藤が3号2ランを放って先制。7回には西川が右中間へ4号2ランを運び、8回には鶴岡の適時二塁打と効果的に加点した。最終9回は守護神トンキンが、イニングの途中から登板して、しっかりと抑えきった。

 栗山英樹監督は試合後、「巨人戦から始まる交流戦を、なんかうまく生かしたいと思っていた」と、この一戦を重要視していたことを明かした。

 平日のナイターながら、4万6786人の観衆が集まった東京ドーム。地上波テレビでも生中継もされていた。オレンジ色のレプリカユニホームを来た巨人ファンの大声援の中での試合に「こういう雰囲気になるから、選手たちも(試合に)入りやすいし、集中しやすいと思っていた。その分、やられるか、やられないかは、すごく重要だと思っていた。だから、その初戦は、ものすごく重要だと思って、こっちはやっていた」。

 栗山監督の思いに応えるように、選手は躍動して快勝。貯金は今季最多8となった。「選手たちが、いい形で入ってくれて、こういう形になったことが、すごく良かったと思います」。指揮官は充実感あふれる試合を、うれしそうに振り返っていた。