今年1月4日に70歳で死去した楽天・星野仙一球団副会長の個人後援会だった「大仙会」(会長・西川善文元日本郵政社長)が解散することが5日、分かった。

 4日に大阪市北区のリーガロイヤルホテルで平成30年度第8回役員会及び総会を開催。「星野仙一が球界を退く時」を解散と定めた規約に基づき、出席した約60人が協議の上、満場一致で決定した。

 総会では、名誉会長の福井俊彦キャノングローバル戦略研究所理事長(元日本銀行総裁)が「昨年暮れの野球殿堂入りパーティー時に、星野さんの健康状態が良くないことは、実は承知していました。

 しかし、まさか新年早々に悲報を受けるとは想像しませんでした。星野さんのおかげで私たちはより一層、野球が好きになりました。星野さん、ありがとう」とあいさつした。

 また、病気療養中の西川会長に代わって、片山勉副会長兼幹事長(紀伊産業会長)が「主役である星野さんのいない大仙会はあり得ない。星野さんの作って頂いたわれわれの出会いを大切に、それぞれの分野で、遺志を継いで頑張っていきましょう」と解散の経緯を説明。

 会の活動で残った余剰金(約400万円)は役員が協議した結果、星野氏が生前に行っていたチャリティー活動支援の一環として、星野家を通して、白血病治療支援機関に全額寄付される。