巨人先発の山口俊投手(30)が7回1/3、3安打4失点128球の熱投も5敗目を喫した。

 初回先頭の楽天田中に右前打を打たれたが、茂木を二ゴロ併殺に打ち取った。2死から四球を出したが今江を三ゴロに抑え、無失点で立ち上がりを切り抜けた。2回は3者凡退とし、迎えた3回2死一塁。フルカウントから茂木に139キロのフォークを左中間スタンドへ運ばれ、手痛い先制2ランを浴びた。

 4回以降は立ち直り、最速152キロの直球とフォーク、スライダーを組み合わせ、7回まで1人の走者も出さない完璧な投球を見せた。だが、1点ビハインドの8回1死一、二塁、田中に右前適時打を許した。痛恨の追加点を奪われ降板。128球10奪三振の熱投も悔しさをにじませ、ベンチへ座らず、最前列で戦況を見つめた。

 「ボール自体は悪くなかった。2つの先頭フォアボールが両方とも失点につながってしまった。8回は何とか踏ん張らないといけなかった。攻撃陣の士気も下がるので、最少失点でいけるように反省していかないと」と自らを責めた。