ヤクルトの投打の最年長コンビが、3年ぶりの6連勝へと導いた。

 38歳の先発石川雅規投手は、2回に7番今宮に2ラン、4回に8番市川にソロを食らったものの、強力なクリーンアップをデスパイネの2安打に封じ、6回6安打3失点。神宮での今季初勝利となる3勝目を手にし「本塁打2本は反省ですが、粘れました。神宮で勝ってなかったので、遅くなったけど勝てて良かった。何とか連勝を止めないようにと思っていました。チームが乗っているのに勝たせてもらった感じだけど」と謙虚に振りかえった。

 打の主役は、36歳の青木宣親外野手だった。1回無死一塁では先制適時二塁打。4回にはバックスクリーンに3号3ランを決めるなど3安打で、日本復帰後最多の4打点。お立ち台では「本塁打は気持ちよかったです。最近、投手が踏ん張っているから、今日は打ち勝ててうれしいです」とほおを緩めた。

 投打の最年長2人は、ロッカーが“お隣さん”でもある。この日の試合前、青木は石川の“勝利への執念”を耳にした。「ぼそっと『勝ちたい』と。(本塁打直後に)石川さんの顔が浮かびました」。チーム最年長左腕の1試合に懸ける思いに、バットで応えて見せた。

 交流戦はソフトバンクと並んで首位タイとなり、リーグも4月29日以来となる5位浮上。2位DeNAまで1ゲーム差と、混セの主役になりつつある。「(チームのムードは)最高潮でしょう。いい雰囲気で、ファンの皆様の前でプレーできて良かった。とにかくやるだけ。とにかく突っ走っていきたい」と誓った。