中継ぎ陣が打ち込まれ、中日がサヨナラ負けを喫した。ローテーションの谷間を務めた笠原祥太郎投手の好投が光った。7回2安打無失点。西武菊池と堂々と投げ合った。

 初回こそ3四球を与えたものの、無失点で切り抜けた。その後は、140キロ台の速球とチェンジアップなどの変化球がさえ、山賊打線の異名を取る強打の西武を手玉に取った。「先に点を与えないように頑張った。初回は力んだが、修正できて良かった。木下(拓)さんにも、球が走ってるなって言われました。抑えられて自信になった」と、笠原は話した。

 開幕から先発ローテーションの一角を任されたが、先発で結果を残せなかった。5月14日に出場選手登録を抹消され、この日が約1カ月ぶりの1軍マウンドだった。

 新潟医療福祉大では速球派で注目された。「ボクもストレートが速い投手と言われていて、菊池さんにも憧れていた」。あこがれの西武の左腕エースと投げ合えたことが、今後の自信になったようだ。