ソフトバンク初の「鷹の祭典」東京ドーム2日間開催は完敗での連敗となった。前日9日の1-10に続き、この日は0-12。投手陣が今季ワーストの19安打を許し、打線は今季3度目の0封負けとなった。

 試合後、王球団会長が投手陣を集め、約5分間の緊急ミーティングをした。投手が(プレーの)主導権を持っているのだから、もっと攻めていくようにと話した。王球団会長は「とにかく元気を出せとね。気分は20敗くらいだけど、2敗だからね。球宴明けからまた頑張っていこう」と悔しそうに話した。

 苦手の日本ハム上沢に対し工藤監督も手を打った。柳田を1番に起用。公式戦では2年ぶり、昨年の日本シリーズ以来だったが、4打数無安打と不発。柳田は対上沢は今季11打数無安打。5回1死一、三塁の好機では長谷川勇、川島と左右の代打の切り札を早々に使ったが連続見逃し三振。今季上沢には3戦3敗。24イニングでわずか1点しか奪えていない。

 投手陣も大炎上して前半戦を終えたが、この日は大差のついた場面でも加治屋、森を投入し戦う姿勢を見せ続けた。工藤監督は「まずは(上位に)離されないようにしたい」と話す。今日11日にロッテが勝つか引き分ければ、前半戦をBクラスで折り返すことになる。【石橋隆雄】