2年ぶりのリーグ制覇へ、日本ハムは「凡事徹底」を貫く。14日、札幌市内の室内練習場で全体練習を見守った栗山英樹監督(57)は「当たり前のことを積み重ねるのが大事」と、説いた。首位西武と2・5差の2位で前半戦を終えた。逆転優勝は射程圏だが、5位ロッテまでが6・5差の中にいる。混戦を抜け出すために必要なのは、基本をおろそかにしないことだ。

 これまでも、栗山監督は口酸っぱく言ってきた。「100%の準備、一塁までの全力疾走など。やれと言われて、やるのでは意味がない。何のためにやっているのか」。大目標はペナント制覇。そのために、やるべきことをやり尽くせば、必然的に「凡事徹底」に行き着く。前半戦で貯金10の好成績は、選手が指揮官の思いを理解し、体現してきた証しでもある。

 明日16日から後半戦がスタートする。栗山監督は選手を集めての訓示は取りやめた。「ここは(選手を)集めるつもりはない。言わなくても分かっているはず。自然に(後半戦に)入らせる」。節目ではあるが、特別視はしない。残りは64試合。実りの秋へ、どの試合も大切になる。全てを出し尽くす日々が送れるか-。その姿が、結果につながってくる。【木下大輔】