阪神の好調打線が、ミラクル3連勝中の首位広島に牙をむく。キーマンは復調気配を示すロサリオだ。23日の早朝、新横浜駅から新幹線に乗り込む直前「また明日から始まること。しっかり頭をリラックスして考えたい」と闘志を燃やした。

 満を持して、大勝負に挑む。昨季まで韓国球界で2年連続3割30本塁打100打点を誇ったが額面通りの力を示せず、不振に陥っていた。2軍降格も味わい、周囲を失望させてきたが、ようやく覚醒の予感。21、22日DeNA戦(横浜)で2戦3本塁打を放つなど、量産の兆しを見せている。

 打席で狙うのはズバリ甲子園初アーチだろう。今後の活躍次第で、4番復帰も見えてくる。金本監督も「右の4番が一番ちゃうかな。糸井と(福留)孝介と左がいるからな、中軸で。(4番復帰の条件は)変化球」と話した。開幕直後から不動だった打順に戻ればチームの躍進も見えてくる。