ソフトバンクがまた借金1に逆戻りだ。野手全員、投手8人をつぎ込む総力戦で延長12回負け。7月28日に借金1となってから6試合。勝ち、負け、勝ち、負け、勝ち、負けとなり、連勝なしで貯金が作れていない。

 初モノを打てない。オリックス・ローチに8回途中まで1点とてこずった。工藤監督も「ビデオではわからないところもある。スライダーの曲がりやツーシームの落ち方、見極めの難しさがあった」。今季は他にもオリックス田嶋、ロッテ・ボルシンガー、西武カスティーヨ、中日ガルシア、巨人鍬原ら新入団の投手に敗戦。藤本打撃コーチは「選手は初モノとかは思っていない。今日はピッチャーが良かったというところ」と話したが、上位をうかがうには目をそらせない課題となっている。

 10回には1点差を1度追いつく粘りを見せたが、粘投してきた救援陣が12回に勝ち越された。その裏の攻撃でも好機をつくったが、最後はあと1本が出ず。工藤監督は「松本くんがいい投球をして、いいゲームになった。サヨナラのチャンスはつくってくれた」と前を向いた。だが、ここ13試合で1勝12敗だったオリックス相手に手痛い1敗となった。【山本大地】