オリックスが終盤の大逆転で約2カ月ぶりの3連勝だ。

 1点を追う8回2死満塁。8番安達がロッテ益田の変化球を捉えて中越え三塁打を放った。安達にとっては8月13打席目で飛び出した初ヒットが、値千金の決勝打。久しぶりにお立ち台に立ち「ヒットも全然打ってなかった。迷惑ばかり掛けていたので打てて良かった。捕られるかなと思ったけど、神様が味方してくれた」と笑顔になった。

 どん底だった。打率はこの試合が始まるまでパ・リーグ規定到達者では最下位の2割8厘。球宴にも選ばれた男が、8月に入ってから無安打と不振にあえいでいた。福良監督も「よく打ってくれた。みんなが粘ってよくやってくれた」と安達を含め執念を見せたナインを絶賛した。チームは4位ロッテに0・5ゲーム差と肉薄。この日敗れた3位ソフトバンクとの差も2ゲームとなった。