ヤクルトは7月に支配下に再登録された古野正人投手が2年ぶりに先発。

 2回に亀井に先制2ランを浴びると、3回には「(カットボールが)曲がりきらずに残ってしまった」という初球を岡本に左翼席中段への2ランとされた。結局4回4失点で降板となった。

 それでも最速は145キロをマークし、随所に力強いボールを投げ込んだ。小川監督も「肩を脱臼して2年ぶりの登板であれだけのボールが放れることを証明した。今後? どこで登板というのは決まってないですけど、他の選手との競争になると思います」と球自体を評価した。

 古野は16年6月のソフトバンク戦で打球を処理した際に右肩を負傷し、同年オフに育成選手に。懸命のリハビリを経て、今季イースタン・リーグ12試合で3勝3敗、防御率2・32の成績を残し、支配下に戻ってきた。今後はいったん登録抹消される予定だが「残念でしたけど、またチャンスを自分でつかんで戻ってきたい。コースに行っている球だったり、低めに投げきれた球は良い結果になっていた。収穫はそういうところです」と次の登板をみすえた。