西武菊池は逆転を許した7回を悔いた。3-2の2死三塁で日本ハム近藤を迎えた。カウント3-1から、この日最速156キロ。ファウルで追い込んだが、続くカーブを右中間に落とされた。30キロ差を反応された。マウンドで両手を膝につき、無念をにじませた。「裏をかく中でカーブを投げた。いい方に転ぶこともあるが、いいところに落とされた。(カーブの)選択は後悔してません」。ただ、同点後も中田、レアードの連打で勝ち越され「勝負どころで抑えきれない。今年の自分の全てかな」と唇をかんだ。

 メジャー12球団のスカウトも視察する中、突っ込み気味のフォームを修正していた。右足を引き上げてから下ろす時に中堅方向へつま先までピンと伸ばし、軸足に体重を残すことを意識づけた。「球はいい方。でも、投球はトータルなので」。次は今季初のソフトバンク戦。プロ入り以来0勝12敗の相手に真価を発揮するしかない。【古川真弥】