夏バテ知らずだ。広島大瀬良が7回2失点の力投でハーラートップ独走の14勝目。防御率との2冠をキープした。

これまでこだわりを持ってきた背番号と同じ勝利数に到達した。「実感はあまりないが、1試合1試合やってきた結果。やってることは間違ってないのかなと思う。悪いなりに試合をつくれたのは良かった。イソが引っ張ってくれた」。お立ち台で並んだ磯村を持ち上げた。

平田に先頭打者弾を浴び、先発陣は1回に4戦連続失点となったが、引きずらない。「ストライクを取るのも苦労した」という状態で、ソロ2発でしのいだ。100球過ぎても続投の7回は気合十分。「前回、前々回と打たれて(回の途中)交代。ここで抑えないと男じゃない」と2者連続三振で締めた。

暑い8月に3連勝した。対策の1つが疲労回復を促進する冷温交代浴だ。40度の湯に2分入って、12度前後の水に1分入ることを2~3回繰り返す。「刺激が欲しい時は6度と42度。0度を試したら体が痛かった。いい温度はないかという好奇心です」。胃に負担がかかる脂質の摂取もできるだけ控えている。

「22」となったマジック減らしに貢献。緒方監督も「要所をしっかり抑えてくれた」とたたえた。ピリッとしない先発の中で孤軍奮闘が続く。【大池和幸】