オリックス福良淳一監督(58)が今季限りで退任する可能性が浮上した。今季12度目の0封負けで自力CSの可能性が消滅。0-1での敗戦に、指揮官も「(あと)1本というところですね」と嘆いた。

CS進出は極めて厳しい状況だ。借金は7に膨らみ、3位日本ハムとは8ゲーム差。交流戦はパ・リーグ勝率1位も、球宴明けの7月20日から8連敗を喫するなど失速した。12球団ワーストのチーム打率2割3分9厘と攻撃力を欠き、主力の故障者も続出した。

ただ、若手に確かな成長もある。4番に固定された吉田正が全試合に出場し、山本がリーグトップタイの34ホールドポイントを記録するなど奮闘している。湊通夫球団社長は「まだ(CS進出の)可能性がある」と来季の体制について議論する段階ではないとしたが「中長期的にしっかりとしたチームを作っていくことが大事」と説明。今後は福良政権3年間の検証作業に入っていくことになる。