中日が今季最長4時間49分の激闘の末、総力ドローに持ち込んだ。先発藤嶋が序盤、巨人打線に捕まり4失点。打線も菅野に6回まで2安打の0敗ペースだったが、あきらめなかった。

7回だ。無死一、二塁から大島とビシエドの連打で2点を返すと、福田が同点2点二塁打。9回に佐藤の暴投で1点を勝ち越されたがその裏、選手会長福田がアダメスから同点犠飛だ。

福田 (菅野は)何も隙のない投手。(7回の同点打は)とにかく当たればいいと。(9回の犠飛も)昨日三振に取られていたのでやり返そうと思った。勝たなければならない試合が、これからも続きますから。

最終12回にも見せ場を作った。1死二、三塁から大島が一、二塁間へゴロ。藤井が三塁から本塁に突入したが、クロスプレーの判定はアウトとなり、森監督はリクエストを要求した。結果判定は覆らず、サヨナラ勝利はならなかったが、指揮官も攻撃陣の奮闘には一定の満足感があった。

森監督 野手はよくエース級の投手(菅野)を打ってくれた。投手は相変わらずだけどな。リクエストしたけど、あそこまでに決めてくれれば。その辺りもウチの今の流れかもな。

今季最多の8投手を投入し、野手は15人中、武山以外の14人を起用。投手陣も岡田以外の中継ぎを投入し、合計22人選手による総力戦だった。今日2日は中16日で松坂が先発するため、「(長いイニングを)期待しているよ」と指揮官。負ければ、自力でのCS進出が断たれる危機に変わりはない。意義あるドローをさらに有意義にすべく、4連勝中のレジェンドに必勝を託した。【伊東大介】