マジック1で迎えた本拠地最終戦に先発した西武今井達也投手(20)が、流血しながらピンチを脱した。

3回の投球中に右手の親指から出血。指の血をユニホームのズボンでふき、右太ももを血で染めながら投球を続けた。

2死一、二塁の場面でベンチに下がって応急処置。4番柳田には四球を出して満塁のピンチを招いたが、5番デスパイネを148キロの直球で右飛に打ち取った。

5回2死二塁、9番松田宣に逆転2ラン本塁打を浴びた。「本当に1球の重さを思い知った感じです。ピンチの場面ではライオンズファンから多くの応援をいただき、とても勇気づけられました。ただ期待に応えることができなかったのはふがいないですし、申し訳ないと思っています」。6回115球、4安打2失点で降板した。