阪神藤浪が、チームの窮地で「二刀流」の輝きを放った。

投げては9回5安打7奪三振で、2年ぶりとなる完封勝利。打っては二塁打と岩瀬打ちで、プロ初のマルチ安打。今季5勝目で、自身の通算50勝目を飾った。

チームは負ければ自力CS進出消滅の可能性があったが、背番号19の活躍で踏ん張った。3位DeNA、ナイターで敗れた同率3位巨人と3ゲーム差になった。

藤浪が5回に中越え適時二塁打。

「めちゃくちゃ、すごい当たりやったな。二刀流できるんじゃないかという感じ」。

自身3連勝。3ボールから変化球を投げたことも。

「最近の藤浪では、ちょっと見られなかった。自信を持ってフォークもうまく使っていました」。

9回に打席がまわってきたが、続投。

「完封というので自信をつけてほしい願いがあったから。残り試合も期待できる」。

金本知憲監督の一問一答は以下の通り。

-先発藤浪に尽きる

今日は2つテーマがあって、ガルシアをどう打つかというのと、藤浪はどうかなというのと。そのなかで藤浪がまず最低5、6回を試合作ってくれたし。藤浪が投げるときはよく打つわね、なぜか。

-1回にガルシアがストライクを並べたところを積極的に打った

打撃コーチの指示通りだと思うんですけどね。よくみんな、その指示を守って打ってくれた。

-大山がよく打つ

ああ、そうなんだ。僕の思いというかね。彼が何とか勝ち星をつけて、自信をつけて欲しいという思いを、選手が共有してくれているような点の取り方ですね。毎回、4、5点取ってくれて。

-糸井の状態は

ちょっと時間がかかるみたいですね。ちょっと、損傷があるから。

-30日中日戦が中止になった

どうなるんだろうね、これは。どういう日程であれ、今は目先の1戦を取りにいくだけ。