オホーツクの技巧派左腕が支配下からはい上がる。東農大北海道オホーツク・岡本直也投手(4年=千葉経大付)がソフトバンクの育成2位で指名を受けた。名前が呼ばれたのはドラフトが始まってから2時間40分過ぎ。控室から会見場に現れ、ホッとした表情で「本当に子どものころからの夢。素直にうれしい」と喜びを語った。

北海道6大学野球リーグで通算11勝を挙げたチームのエース。4年間で30試合119回1/3を投げ与四死球は34、被本塁打はわずか1。カットボール、スライダー、カーブ、チェンジアップの変化球を軸に、制球力も売り。「どこでもどの場面でも信頼される選手になりたい。自分はストレートが速くない(最速144キロ)ので変化球やコントロールで勝負していきたい」と話した。

同大学からのドラフト指名は2年連続。1学年上のソフトバンク周東佑京内野手(22)と同じ育成2位指名と縁もある。チームの印象について「投手陣が層が厚いイメージ。その中で自分もしっかりやっていきたい」と語った。

目標は楽天岸孝之投手(34)のほか、ソフトバンクで17年育成ドラフト4位指名から1年で支配下に挙がった同じ左腕・大竹耕太郎投手(23)を挙げた。「育成からでもはい上がって行きたい」とプロへの決意を語った。

◆岡本直也(おかもと・なおや)1996年(平8)10月30日、千葉県生まれ。千葉千草台小3年で野球を始め、千葉千草台中ではバドミントン部に所属し、土日曜に千葉東シニアで野球を続ける。千葉経大付では2年秋に県大会準優勝、3年の夏は16強。アイドルグループももいろクローバーZのファンで百田夏菜子が一推し。181センチ、75キロ。左投げ左打ち。