近未来のスーパースターが伝統の「4番サード」を継承する。巨人岡本が、来季は三塁に本格挑戦することが5日、明らかになった。原監督が「サードを中心にという方が正しい。4番? そういう風な位置でやってもらいたい。智之(菅野)と一緒で、フラットではない」と明言した。

長嶋、原、小久保、小笠原、村田…。巨人の顔が担ってきた「4番三塁」。今季、史上最年少で3割30本塁打100打点を達成した若き主砲が同じ道を歩む。すでに今季14試合で三塁で先発も「まだまだそのレベルには達してない。やることをしっかりやりたい」と伝統の重圧の中で等身大の力を積み重ねていく。

今季はチームで唯一全試合に出場し、一塁、三塁、左翼を守った。特に126試合で主戦とした一塁での守備率は9割9分4厘と高いが、正三塁手マギーが引退を示唆し、ホットコーナーは空く公算が大きい。「出られるならばどこでも守りたい」と自信はある。

9日からの日米野球に向け福岡入り。侍ジャパンでも稲葉監督が三塁を任せることを示す。「来年に向け、いいものを出せるように頑張りたい」。歴代の侍の三塁手は岩村、今江、村田、松田宣ら。まずは日本のサードに就く。【島根純】