DeNAから4位で指名された日大鶴ケ丘・勝又温史投手(18)が9日、東京・新宿の叙々苑で契約金4000万、年俸600万(推定)で仮契約を行った。背番号は28に決まり「この番号を頂いて、改めて身が引き締まる思いです。(契約金は)自分でプレーして稼いだお金ではないので、プレーして稼ぎ親孝行したい。ここからが自分の野球の本番」と活躍を誓った。

球団初の“焼き肉仮契約”だ。通常はホテルなどで仮契約を行い、その後を球団関係者と食事をするのが慣例。今回はそれをまとめて行った形だ。過去には2014年ドラフト5位の山下幸輝内野手(25)が仮契約後に焼き肉店に移動した例などがあるが、仮契約から行うの初。叙々苑史上でも、初の仮契約の舞台となった。勝又の希望と交通の便などを考慮した結果だが、勝又は「こういう高いお店に連れてきていただいて、こんな場面は18歳なので経験したことがない。自分の立場を自覚して今からしっかりと練習して頑張りたい」と表情を崩した。

同席した吉田孝司スカウト部長(72)は「(背番号の28は)いい番号。期待している選手にあげようと。期待している選手だからこの番号」と高い評価を口にした。高校通算30本塁打と打撃にも定評があるが「ピッチャーとしての素質を買って指名した。(三浦)大輔が投手コーチになったし、いい話が聞けるんじゃないかな」と投手としての活躍を期待した。

勝又は「ドラフト4位で指名していただいたのでその期待に応えられるように、野球の前から全て野球につながるように1日1日生活したい」と力を込めた。