脳腫瘍からの再起を目指す阪神横田慎太郎外野手(23)が15日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、170万円減の年俸700万円で更改した。

17年に脳腫瘍が発覚し、同年11月に育成選手契約を結んでいた。復帰1年目は2軍戦で実戦出場できなかったが、練習を重ねており、ベンチ入りするなど、着実に前進してきた。「体は全然、問題なくやれている。もっともっと上げていけるように、やっていきたい。試合には出てなかったので、すごく悔しかった。鳴尾浜で試合があるときは練習も入らせてもらって、いろいろ試合のなかでコーチの方と話もできた。すごく勉強になる1年でした。1日でも早く試合に出るということと1日でも早く(支配下登録時の背番号)24番を取り返すということが自分の最初の目標」と話した。闘病中は励ましの声も多かったという。来季は育成2年目になる。横田は「本当にいろんな方に支えてもらって、いま、野球をできている。入院中の頃も今後、野球をできるか不安で、苦しい治療中のときもたくさんの方から手紙とか千羽鶴もいただいて、もう1回、ユニホームを着て野球をやっていかないといけないと思ったので、ファンの方にも本当に野球で恩返しできるように、自分に負けず、戦っていきます」と語気を強めた。(金額は推定)