広島の松山竜平外野手(33)が18日、大分・湯布院リハビリキャンプに参加し、来季目標に全試合出場しての「20発&100打点」を掲げた。今季は初めて規定打席に到達してリーグ3連覇に貢献。今季取得した国内FA権を行使せずに残留し、引退した新井貴浩氏(41)に喜んでもらったことでさらに発奮。来季はキャリアハイの成績で打線をけん引する意気込みだ。

屈指の温泉どころで心身のリフレッシュに努めながら、松山の気持ちは早くも来季に向いていた。

「やっぱり全部は出てないし、それを考えたら100点とは言えない。(全試合出場に)それがレギュラーだしね。やっぱり目標というか、大事にしたい気持ちはある」。今季は11年目で初の規定打席に達した。打率3割2厘、12本塁打、74打点の立派な数字。それでも19試合を欠場しており、満足していなかった。役割は理解している。「打ってナンボの選手なので。もっと長打力、確実性を伸ばしたい。単純にパワーをつけることもそうだし、ケガしないように体をつくることも大事」。今季の長打率は4割6分6厘と、昨季の5割3分4厘からやや低下。それを踏まえ、具体的な数値を設定した。

「ホームラン20本は打ちたい。難しいけど。それで100打点も近づくと思うし。100打点は最大の目標。個人成績で言ったら、一番の目標にしている。打撃コーチも打点をどんどん稼いでほしいと言ってくれているので、期待にも応えたい」。昨オフも100打点以上でのタイトル奪取を目標に掲げた。来季は本塁打数の自己最多14本(17年)を更新して、初の3桁打点を達成したい。

湯布院キャンプ開始前日の15日には、広島残留を決めて以降初めて新井氏に会った。「残ってくれてホンマに良かった。日本一間違いないわ」と言ってもらえたという。「喜んでくれたのでうれしい。新井さんが『カープが一番いいから残れ』と言ってくれたので。残留を決めてあそこまで喜んでくれたので、また来年から頑張ろうとなった」と発奮材料になった。

来季は今季以上に一塁を守る機会が増えそうで「少しでもうまくならないと」と守備力向上も誓う。また相手が左投手の場合にスタメンを外れないよう、首脳陣の信頼を得る必要がある。「ファンの期待にもしっかり応えられるように」。リーグ4連覇へ、松山が燃えている。【大池和幸】