本からも学ぼう! 阪神矢野監督がオフを迎えた若虎に向け、「読書のススメ」を説いた。「プライベートで、趣味の一環で何かをやったら勉強にもなる。わざわざやることはないけど、結果的にそうなればね」と別ジャンルへの挑戦も後押しした上で「(本を)読んだ方が絶対にいい」と力を込めた。

指揮官は読書を習慣としているが、本格的に本を読みあさり始めた時期は「現役晩年じゃない?」と振り返る。「野村克也監督からはすごく『本を読め』と言われた。今になってというか、そういう時期になって(本を読む大事さが)分かった」。2軍監督だった今季は「超積極的」な姿勢を求めたが、これも読書を通して「松下幸之助さん、本田宗一郎さんとか、成功してる人って消極的な人がいない」と知っていたからのスローガンだった。

もちろん、最終的に読む読まないは選手個人の判断に任せる。「あまり強制するものでもないし、強制したからといって、あまり身につくものでもない。でも、どうやってやるかと思ってやれば、すごく吸収できると思う」。知識豊富で成熟したプレーヤーの増加を期待した。