広島下水流昂外野手(30)が30日、都内で行われた「2018スカパー! ドラマティック・サヨナラ賞年間大賞」の表彰式に出席した。7月20日の巨人戦で10回に放った逆転サヨナラ本塁打が大賞に選出された。この試合は西日本豪雨の影響で16日ぶりに行われたマツダスタジアム開催の試合で、被災者を勇気づける1発となった。

受賞を受け下水流は「豪雨災害後、16日ぶりのホーム開催の試合でファンの皆さん、県民の皆さんになんとしてでも勝利を届けたい。みんなの広島に勝利を届けたいという思いが乗ったホームランでした」と振り返った。

この日の午前、チームメートの丸佳浩外野手(29)が、巨人へのFAを表明した。これを受け「丸への思いですか。難しいですね。丸がああいう決断をしたので応援したい」。個人的には「レギュラーが1人いなくなったわけですし、弱いと言われないように、チーム一丸となって、そこにレギュラーとして出られるように精いっぱい頑張りたい」と丸の穴を埋める活躍を誓った。

トークセッションにゲストとして登場した元中日監督の落合博満氏(64)からも「強さを感じさせない強さ。これが1番ややこしい。選手を集めてる球団があるみたいだけど、(広島が)4連覇する可能性は非常に高い」と太鼓判を押された。丸流出のピンチを自身のチャンスに替えて、来季はリーグ4連覇、35年ぶりの日本一を目指す。