西武伊藤翔投手(19)が3日、メットライフドームで契約更改交渉を行い、220万円アップの年俸820万円でサインした。

1年目の今季は、ルーキーで唯一の開幕1軍スタート。16試合に投げ、3勝0敗、防御率2・73を残した。地元の千葉・ZOZOマリンで行われた10月のロッテ戦ではプロ初先発も果たし、6回途中3失点で勝利した。

「正直、1軍でここまでできるとは思わなかったです。自分のレベルの低さを感じていました。試合を重ねて、ちょっとずつ自信がつきました」と振り返った。

来季は先発か、中継ぎかは未定だが、「先発をしたいというのが一番の気持ちです。ただ、中継ぎも経験できた。与えられたポジションで頑張ります」と話した。

高校卒業後、1年でも早いNPB入りを目指し、独立リーグに進んだ。1年目で一定の結果を出し「頑張った分だけ、自分に返ってくる。モチベーションになります。高校の時は指名がなくて、(プロ入りを)諦め切れずに、1年でも早くという考えで独立リーグに行きました。大変だったけど、1年間、良い経験ができました。諦めなくて良かったと思います」と話した。

来季もモチベーションの1つが、ビールがけだ。今年は、まだ未成年のため、リーグ優勝のビールかけには参加できなかった。「目の前で見てるだけだったんで。優勝に貢献するピッチングをして、輪の中に入りたい」と笑顔で意気込んだ。(金額は推定)