西武今井達也投手(20)が4日、メットライフドームで契約更改交渉を行い、500万円アップの年俸1800万円でサインした。

2年目の今季は初登板を含む15試合で5勝5敗。「初めて1軍のマウンドを経験させていただいて、クライマックスシリーズだったり、大事な試合でも登板させていただいた。2年目としては想像できない貴重な経験をさせていただいた」と感謝した上で「打線の援護がなかったら、1、2勝くらいで終わっていたと思う。援護があっての5勝だと思うので、来年は投げ勝てるように」と表情を引き締めた。

球団からは、来季の2ケタ勝利や将来的な200イニング以上の投球回といった具体的な数字で高い期待を示されたという。「その期待を裏切らないように。今日(交渉の場で)初めて知ったんですが、(渡辺)久信さんが高卒3年目で16勝して最多勝を取られている。それに少しでも近づけるように。久信さんにもいろいろ教えていただきたいですし、先輩のアドバイスをいただきながら、必死に食らいついて、2ケタ勝ちたい」と決意をにじませる。

主に西武第2球場で行う自主トレの課題も明確だ。「シーズン終盤になって、自分が思っている以上に球速が出なかったり、狙ったところより甘く入ったり、ボールが抜けたりというのが多かった。四球を出して長打を打たれるという悪循環がある」。西口投手コーチからも、体が打者方向に流れる投球フォームの改善点を指摘されているという。「左足をついた時も、まだ右足の膝の内側に自分の体重がしっかり乗っている感覚を持つことを教えていただいた。それを習得できれば、抜けるボールも少なくなりますし、直球も変化球も自分の思ったところに投げきれるようになってくる」。かつてのエースから金言を授かりながら、階段を上っていく。(金額は推定)