全部偽者です! ロッテのドラフト1位、大阪桐蔭・藤原恭大外野手(18)の注目度の高さが意外な形で表れた。ツイッター上に、球団が確認しただけで14人もの「藤原恭大」がいたのだ。藤原はSNSをやっておらず、すべてなりすまし。「読んでいる人に申し訳ない。今は野球に集中しているので、ツイッターもインスタもやるつもりはありません」と困惑している。

藤原は今春ころ、友人に指摘されて“偽者”の存在に気付いた。ロッテでは同じく甲子園で人気だった成田の入団前などに数例のなりすましが認められたが、14件は異例の多さ。それもドラフト前からあり、球団SNS担当者も「現役選手も含めて過去にこれほど発覚した例はない」と驚いている。実際、4日の入団会見では球団公式ツイッターに3倍、インスタグラムに4倍の「いいね」が付いた。藤原効果は高い。

しかし今まさにプロの門をたたこうとしている18歳は、足元をしっかり見据える。4日も宿泊ホテルにバットを持ち込み、イベント後に素振りをしていたほど。「2月1日から紅白戦があると聞いているので、勝負できるようにギアを入れていきたい。SNSは1軍でレギュラーをしっかりつかんでから考えます」。金の卵の成長を妨げないよう、球団は偽アカウントに注意喚起していく方針だ。【鎌田良美】