日本ハム西川遥輝外野手(26)が、9年目の来季は悲願の打撃タイトルを目指す。14日、札幌市内で行われたアディダス社主催のイベントに登場。球団初の2年連続盗塁王とゴールデングラブ賞を獲得した名手は、今季開幕前にも掲げていた首位打者などのタイトルにも色気。真の走攻守を兼ね備えた選手へ、進化を図る。

さらなる高みに挑戦する。真の一流選手へ、西川が狙いを定めた。「打つほうのタイトルを狙える位置にいきたい。まだまだチームに貢献出来るように頑張りたい」。今季終了後、フリーエージェント権取得前の野手では異例の2年契約を結ぶなど、名実ともにチームの顔の1人となった。2年連続で盗塁王とゴールデングラブ賞を獲得するなど球界屈指の名手の地位も確立。総合力アップへ、次なるターゲットは打撃タイトルに設定した。

今季開幕前にも掲げていた、念願のタイトルを狙う。首位打者争いの常連にはソフトバンク柳田や西武秋山、チームの後輩近藤らライバルがひしめく。「すごい人たちがいる時に、取らないと意味がない」と自らにハッパをかけていたが、規定打席到達者では近藤に次ぐチーム2位の打率2割7分8厘。首位打者のほか、最多安打なども視野に入る9年目の来季へ「いろいろな補強をしていると報道で聞く。負けないように頑張りたい」と新たな刺激を受け、目標に迫っていく。

この日はバットやスパイクなどのサポートを受ける、アディダス社主催のイベントに出演。シーズン中は3種類のスパイクを履き替え、盗塁王への道を切り開いたことを明かした。小学生を対象とした野球教室では、苦手な投手を聞かれ素直に告白。「楽天の高梨投手。本当に打てない。僕の代打でいってもらえないかな…?」とお願いするなど終始、和やかなムードで交流した。

多くの声援に応えるためにも、来季の開幕ダッシュを約束。「来シーズンは全力でいけると思う。ハードル上げすぎない程度に、期待していてください」と西川らしく、不敵な笑みでイベントを盛り上げていた。【田中彩友美】