オリックスは阪神にFA移籍した西勇輝投手(28)の人的補償として、竹安大知投手(24)を獲得したことを20日、発表した。矢野阪神1年目の先発候補の一角として期待されていた若手右腕に白羽の矢が立った。

竹安は球団広報を通じて「突然のことで驚いています。ケガをしている時にドラフトで指名していただいたタイガースには、本当に恩があるので離れるのは正直寂しいですが、しっかり気持ちを整理し、切り替えて、来季からオリックスの一員として、オリックスファンを喜ばせられるようなピッチャーになりたいと思います」とコメントした。

竹安は静岡・伊東商、熊本ゴールデンラークスを経て、15年ドラフト3位で阪神に入団。2年目の昨年10月5日の中日戦(甲子園)で1軍デビュー。中継ぎ登板でプロ初勝利を手にした。3年目の今季は春先の右手負傷で出遅れたが、6月に復帰登板を果たし、2軍戦で快投を連発。シーズン終盤の10月に1軍昇格を果たし、プロ初先発となった10月13日の中日戦(ナゴヤドーム)では、5回5安打2失点と粘投。金本阪神最終戦での白星に貢献した。

オリックスは今オフ、阪神に移籍した西に加え、長年エースとして球団を引っ張ってきた金子が日本ハムへ移籍。先発2枚看板を失ったことで手薄となった先発投手の補強に踏み切った。