これも、根尾効果!? 来春の北谷キャンプで、警備体制が強化される。今年は松坂加入で警備会社のガードマン2人が派遣され、ファンと選手の安全を守ったが、来春はドラフト1位の根尾昂内野手(18)も1軍キャンプに参加。松坂&根尾人気に、ガードマン倍増で対応する。また根尾の専属ガードマンとして、清水スカウトのキャンプ帯同を決定。フィーバー対策に手を打った。

中日が、来春の北谷キャンプに厳戒態勢で臨む。レジェンド松坂にスーパールーキー根尾。2月のフィーバーを無事に楽しく乗り切るため、球団が早くも手を打った。今春2人だった警備員を4人に増やし、ファンと選手の安全を守る。

「平成の怪物」がテスト入団した今春キャンプ。2月4日のキャンプ初の日曜日には、約5000人のファンが来場し、現場は混乱した。その後、ガードマン2人を雇い、選手が移動する導線の警備を強化。混乱は静まった。

春季キャンプの1軍スタートを確約された根尾は、地元・岐阜出身で甲子園のヒーローだけに注目度は高い。2月2、3日が土曜、日曜にあたり、キャンプ序盤からファンが殺到する可能性が高い。球団首脳は「警備員を倍増させます」と1日5000人以上のファン来場にも対応できるよう、警備強化に着手したことを明らかにした。

さらに「ローピングもする予定」と同首脳。メインの北谷球場からブルペン、野手が練習する屋外練習場、アップをする陸上競技場などへの選手の導線をローピングで確保し、選手もファンも落ち着いて行き来できる環境をつくる。

根尾には“専属SP”を用意した。がっちり体形の清水昭信スカウト(35)を、キャンプ期間中は北谷に常駐させる。根尾のそばにつけ、プロ1年生が練習に打ち込めるよう気を配る。

物販を担当する球団営業部も、背番号の変わった松坂グッズ、根尾グッズの量産態勢に入っている。来春キャンプは販売ブースを今年の1テントから3テントに増設。販売強化だけでなく、混乱回避への対策を練る。万全のフィーバー対策で、与田竜がキャンプを迎える。【伊東大介】

<根尾の人気余波>

◆入団前からファン殺到 今月7日の「新入団選手歓迎会」に250人のファンが参加したが、約5000人の応募があった。

◆ファンクラブ 8月31日から募集を開始した19年公式ファンクラブの入会者数が、今年の総会員数を早くも上回った。ドラフトの翌日から申し込みが急増。今年は松坂の加入で会員数は6万3796人を記録。根尾効果は、その松坂以上で、募集から3カ月経った今月12日の時点で6万4136人に。

◆図書館まで 中日が選手寮に書籍スペースの設置を検討。根尾が無類の読書好きであることから、空き部屋に本を集めて、若手選手の読書環境を整える考えだ。