行方不明?だった西武多和田真三郎投手(25)が精悍(せいかん)な顔つきで戻ってきた。

28日、所沢市内での出陣式に出席。今オフは首脳陣すら自主トレ状況をつかめない状況だったが、年末年始について「奥さんの実家の北海道に行ってました」と明かした。野球経験者の義兄に勧められ、重さ2キロの砂が入ったボールで指のスナップを鍛えるトレーニングを導入。体重を4キロ増やし、都内に戻ってからはトレーナーと専属捕手を付けて投げ込みに励んだという。

今季の目標は昨季の172回2/3を上回る投球回180に設定。前年の最多勝投手として期待も大きい。「皆さん心配だと思うんですけど、僕は楽しみというか。去年の今ごろより良い状態で来ている」と、キャンプ初日のブルペン入りへ自信を見せた。辻監督は「多和田の顔を初めて見てホッとしたよ」と笑い、「イニング数、投げてほしいよね。完投能力あるしね。完投できればありがたい」と期待した。【鎌田良美】