日刊スポーツはキャンプ期間中「カープ観測」と題し、広島のさまざまなデータを計測し、その強さを探っていきます。

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ネットに向かってティー打撃を行う選手の後ろに2日、小さな機器が設置された。

SSK社の「マルチスピードテスター」で、スイングスピードなどを計測するもの。数値を参考にするため、試験的に取り入れられているという。

この日の最速は下水流昂(30)で、155キロ。ただし、昨秋の測定で159キロをたたき出しているという。同社の池岡正弘さん(32)は「私が計測した中ではバレンティン(ヤクルト)ブランコ(元オリックス)と並ぶ最高記録。日本人でこの数字を出すのはすごい」と話す。

下水流はもともと外野手だが、一塁も練習している。「試合に出られるなら、できたほうがいい」。激しい守備位置争いが繰り広げられる中、虎視眈々(たんたん)とチャンスをうかがっている。