楽天の則本昂大投手(28)がキャンプ3度目のブルペンに入り、嶋基宏捕手(34)相手に77球を投げ込んだ。

ハイペースでの調整に「今年は開幕投手をやりたい気持ちが、いつもよりすごく強い。ケガなく過ごし、首脳陣に選ばれるように頑張りたい」。2年連続6度目の大役に向け、意気込みを新たにした。

第1クールを終え「自分の理想のフォームを見つけられたので、しっかり固めていきたい」と納得の表情を見せた。第2クールでは変化球も交えた投球に加え「野手との連係もやっていきたい」。フィールディングやサインプレーも含めて、実戦的な準備も積むつもりだ。

高速スライダーと150キロ超の直球を武器に新人王も獲得した伊藤智仁コーチ(48)の就任もプラスにとらえている。「ケガなどいろいろな経験をした方。学生の頃から見ていた方と同じチームでやることもうれしいし、苦しいことの乗り越え方も聞けたら」。13年以来の日本一を導く覚悟を、前面に漂わせた。