視界良好だ。日本ハムのドラフト1位、吉田輝星投手(18=金足農)が7日、沖縄・国頭の2軍キャンプで3度目となるブルペン投球を行った。捕手を座らせ、カーブ、スライダーなどの変化球を交えて61球。キャンプイン後、最多の球数を投じ、「この時期の投げ込みとしては、すごい良い球が投げられている。直球はばらつきがまだあるけど、威力としては良い球が投げられた」と手応えを口にした。

実戦を意識した。セットポジション、ノーワインドアップに加え、この日はクイックモーションも試した。「走者がいるときは駆け引きが多い。自分のタイミングで投げられなかったりすることもある」と、意図を説明。力を入れて直球を投げ込んだ際には帽子が地面に落ちるなど、本来の迫力あるフォームを披露した。昨夏の甲子園を彷彿させる投球に「今までより腕も振りきれてましたし、前回強い球を投げられなかったという意味では、帽子が落ちてるのは良い証拠」と話した。

今後は16日紅白戦での登板を見据え、打撃投手としてのマウンドが予定されている。「打者が立つと試合のイメージで、もっと良い球が投げられると思う」と、次段階へのステップアップをイメージ。「まだ焦る時期じゃないので、1つずつテーマを持っていこうと思っている。毎回良くなっていると感じます」。欲は出さず、着実に積み重ねていく。【山崎純一】