日本ハム清宮幸太郎内野手(19)が8日(日本時間9日)、あこがれのメジャーを体感した。米アリゾナキャンプ2度目の休日に、キャンプ地と隣接するフェニックスにあるダイヤモンドバックスの本拠地、チェースフィールドを初訪問した。キャンプ施設も借りているダ軍の好意で実現。「観客席から見た球場の大きさと雰囲気には圧倒されました」と振り返った。

将来的なメジャー志望を持つだけに、見るもの全てが刺激的だった。「クラブハウスやダグアウトなどメジャーリーグ選手がプレーする環境を肌で感じることができ、とても貴重な経験となりました」。スタンドからの風景やロッカー、グラウンドレベルまで、大リーグのスタジアムを堪能した。

待望の“米初打席”を前に十分すぎる英気を養った。休日明けの9日(日本時間10日)には、チーム初実戦となる紅白戦が控える。右手首炎症を抱えながらも1軍キャンプに抜てきされ、患部も順調に回復。フリー打撃では全力に近い、力強いスイングを連日披露してきた。その中で夢の舞台にも足を踏み入れて、心も高ぶっているに違いない。

紅白戦では4番抜てきの可能性もある。中田が腰痛を訴えており、野手も紅白で2組に分かれるため、どちらかの主砲として据えられることも十分考えられる。あくまで練習の一環ではあるが、2年目にして1軍レベルでの「4番デビュー」へ向け、最高峰の舞台からパワーを得た。