広島ドラフト1位小園海斗内野手(18=報徳学園)が13日、日南1次キャンプを打ち上げた。

高校の卒業式出席のため本隊から離れたが、17日から全体練習に復帰予定。緒方監督は練習試合が続く実戦でも起用を明言している。19日にはロッテ戦もあり、「ライバル」藤原との“初対戦”の可能性も膨らむ。

ゴールデンルーキーがサバイバルレースに身を投じる。高卒新人ながら1軍春季キャンプに参加する小園が日南1次キャンプを完走。チーム内競争が本格化する2次キャンプ行きを決めた。1次キャンプ打ち上げの表情には、喜びよりも覚悟がにじんだ。

「消極的な打撃をするのではなく、積極的な自分の打撃をできるようにしたい。チャンスをいただけるのであれば、与えられたところで全力プレーをしたいです」

実戦形式では前日12日に初安打が出たばかりだが、首脳陣は結果以上に内容を高評価する。緒方監督はプロのレベルに入っても見劣りしない姿を称賛。「練習でいいものを見せてくれているし、実戦に入っても周りと違和感なくプレーを見せてくれている」。2次キャンプは「競争」と強調しながらも「よっぽどのことがない限り、実戦にどんどん出てもらおうと思っている」と期待を寄せる。

19日ロッテ戦で出場の可能性もグッと広がった。「他のチームとやれるので楽しみ」。中学時代までチームメートで「永遠のライバル」と口にするロッテ藤原恭大との野球人生初対決を心待ちにする。

16日の報徳学園卒業式に出席のため、沖縄入り本隊と離れ実家に帰った。野球部のチームメートらとの再会で1次キャンプの疲れを癒やす。卒業式が終われば、その日のうちに沖縄に合流。「結果を気にすることなく思い切ったプレーをしたい」。沖縄では高校生から一プロ野球選手となり、競争の世界に飛び込んでいく。【前原淳】