巨人の対外試合初戦は、2年連続セ・リーグMVPの丸佳浩外野手を2番に据え、3番坂本勇人内野手、4番岡本和真内野手、5番アレックス・ゲレーロ外野手、6番クリスチャン・ビヤヌエバ内野手と続く19年版の攻撃型オーダーで打ち勝った。1回は1番吉川尚が三塁打で出塁し、2番丸の適時二塁打までわずか3球で先制。ビヤヌエバの2点適時二塁打などで一挙に4点を奪って主導権を握った。

丸を2番に置いた狙いを問われた原監督は「それは僕たちが言うのではなくて、逆に(見た人が)どうだったかというのをね、その方が正しいと思います。僕があえて言うのは『最善策の中で』ということぐらい。どう見られたかなというところでいいんじゃないでしょうか」と言った。たとえば1回無死一塁の場面でも当然、丸に犠打はない。簡単に1アウトは与えない。丸が打ってつなぐことで打線が厚みを増し、大量得点につながる。

丸だけではなく、ビヤヌエバ、8番中島、9番炭谷と新戦力がそろって打点を挙げて結果を出した。ただこれが完成形ではない。「まだそんなに語るということは自分の中ではしない方が正しいと思う。いろいろ試すというか、最善策はどこにあるかというところの視点。(この日の打順は)まあ1種類というところですね」と続けた。

だからこそ、主力がそろって交代した5回以降が無得点だった点を課題に挙げる。大型補強に加え、若手の台頭がチームの底上げにつながる。「後の組が1点も取れてない。どういうふうに2番手軍団が思っているかですね」。指揮官は奮起を促した。【前田祐輔】