日本ハム白村明弘投手(27)が19日、春季キャンプ終盤に差しかかった異例のタイミングで投手から野手へ転向した。2軍キャンプ地の沖縄・国頭では早速、打撃練習も行った。「監督の期待に応えたい」と野手として再出発した。

18日に2軍キャンプを視察に訪れた栗山監督と吉村GMと話し合い、野手転向を決断したという。

栗山監督は「もともと、白村を獲得する時から打つ方の可能性があることを、ずっと言っていた。いろんなことを含めて、白村のために、前に進ませるためにアメリカ(米アリゾナキャンプ)でもGMと話をしていた。野球の神様も『骨の髄まで一生懸命野球をやりましょう』とね。何か、白村が持っている能力をもう1回、花開かせるためにも大きなものが必要だとオレは思った。がむしゃらに何も考えないで、ボールを追っかけて、バットを思い切り振って、骨の髄から汗をかく。何か生まれると信じているので、そうしなさいと伝えた」と説明した。

白村は慶大から13年ドラフト6位で入団して、今季で6年目。1年目から150キロ超えの直球で押すパワー投球を武器に1軍デビュー。主に中継ぎとしてキャリアを積んできた。2年目の15年には50試合に登板し、1勝1敗13ホールド、防御率2・03をマーク。飛躍が期待されたが伸び悩み、昨季は1軍登板は3試合のみ。今春キャンプは2軍スタートで、16日に国頭で行われた紅白戦では白組の6番手として8回に登板。1回無安打1四球無失点だった。

投手としての通算成績は109試合登板、6勝5敗2セーブ15ホールド、防御率3・10。

 

◆白村明弘(はくむら・あきひろ)1991年(平3)12月11日、岐阜県生まれ。慶応高、慶応大を経て13年ドラフト6位で日本ハム入団。14年6月27日楽天戦でプロ初登板、同年10月5日同戦で初勝利。187センチ、87キロ。右投げ左打ち。