中日京田陽太内野手(24)が24日の阪神とのオープン戦(北谷)で見せた。「1番遊撃」で先発し、昨年8打数無安打と苦戦した阪神藤浪から2二塁打。3回は右中間への浅めの当たりだったが、自慢の脚力を生かしクロスプレーだったが、二塁打を奪い取った。三進後も、大島の一ゴロを野選につなげる好走塁で生還。4回にも同じ右中間へ完璧な二塁打を放った。

「(3回は)迷いなく打った瞬間に(二塁を奪うことを)判断した。(野選での得点も)大島さんがうまく打ってくれた」。5打数2安打の結果にも京田は表情を緩めなかった。「その後がダメ。満足せずに、こだわっていきたい」。

辛口の伊東ヘッドコーチは京田を称賛した。「チームの顔になりつつある選手。今の時代は1番に攻撃的な人がいることもある。彼は足という相手に与えるプレッシャーも持つ。魅力の1つだ」。1年目の17年は6月から1番に固定され、新人王を獲得した。しかし、昨年は開幕から2番で固定。31打席無安打などもがき苦しみ、打順も迷走した。

「秋から目の色が変わっていた。根尾効果もあるんじゃない」と同ヘッドコーチは続けた。ドラフト1位根尾は二刀流と決別し、遊撃1本を宣言し入団。現在は右ふくらはぎの肉離れで2軍調整中だが、同じポジションを競う後輩の存在が先輩の力になっている。打撃の際の肘当て、すね当てを、今年から1年目の青に戻した。3年目のシーズンへ京田が原点に戻った。【伊東大介】